「前立腺肥大症で現在、飲み薬での治療を受けており、他の医師には手術を薦められていて、どちらを選択すればいいのか困っております。」といったような相談をよく受けることがあります。前立腺肥大症の治療に関して、飲み薬による治療、経尿道的前立腺切除術を始めとする手術療法、前立腺高温度治療などのその他の治療などがあります。 一般に「がん」の場合は手術療法が唯一の選択肢となることもありますが、前立腺肥大症などの良性疾患に関しては、本人の意向や判断、しいては人生観が優先されます。医師から客観的な各々の治療方法の利点、欠点を説明してもらい、そしてご自分の現状を踏まえた上で選択していくことが重要となります。 またどうしても現在の治療方針などに疑問が残る場合には別の病院の医師に意見をきくこと(セカンドオピニオン)も大切です。このケースについては、ご自分の自覚症状、排尿障害・前立腺の大きさの程度、合併症の有無を考慮した上で、手術を受ける際の危険性を考えると、痛みや安全性に関して心配や、男性機能への障害が少ない前立腺高温度治療もひとつの手段としてお薦めいたします。 とにかく、患者さんはよりご自分にあった治療方法を選択できるよう、セカンドオピニオンをうまく活用し、自分自身の治療をよく理解し、選択していくことが重要だと考えます。